岡山県のある干潟で採集しました。
10〜20cmの巣穴を作り、干潮時に現れます。
砂をすくい、転がしながら有機物のみこして食べます。
そのため巣穴付近には多くの団子状の塊が放射状に並びます。
Scopimera属(コメツキガニ属)は14種が報告されており、
日本では2種 or 3種(?)報告されています。
Scopimera globosa De Haan, 1835 コメツキガニ
Scopimera ryukyuensis Wong, Chan & Shih, 2010 リュウキュウコメツキガニ
Scopimera tuberculata Stimpson, 1858 (
S. globosaのシノニムの可能性あり)
S. globosa と
S. ryukyuensis は形態が似ていますが、頭胸甲で判別が可能です。
・頭胸甲の鰓域が盛上がっている。
・眼窩外歯が突出し、眼窩外域が真っすぐ。
この2つの形態的特徴をもつのが
S. ryukyuensisになります
。
S. ryukyuensisもいつか採集して比較したいと思っています。
間違い等ありましたら訂正致します。
<引用文献>
Wong, K.J.H., Chan, B.K.K. & Shih, H.-T. (2010)
Taxonomy of the sand bubbler crabs Scopimera globosa De Haan, 1835, and S. tuberculata Stimpson, 1858
(Crustacea: Decapoda: Dotillidae) in East Asia, with description of a new species from the Ryukyus, Japan.
Zootaxa, 2345, 43–59.
Wong, K.J.H., Shih, H.-T. & Chan, B.K.K. (2011)
Two new species of sand-bubbler crabs, Scopimera, from North China and
the Philippines
(Crustacea: Decapoda: Dotillidae)
Zootaxa, 2962, 21-35