2016年6月17日金曜日

コメツキガニ Scopimera globosa De Haan,1835

岡山県のある干潟で採集しました。
10〜20cmの巣穴を作り、干潮時に現れます。
砂をすくい、転がしながら有機物のみこして食べます。
そのため巣穴付近には多くの団子状の塊が放射状に並びます。


















Scopimera属(コメツキガニ属)は14種が報告されており、
日本では2種 or 3種(?)報告されています。

Scopimera globosa De Haan, 1835 コメツキガニ
Scopimera ryukyuensis Wong, Chan & Shih, 2010 リュウキュウコメツキガニ
Scopimera tuberculata Stimpson, 1858 (S. globosaのシノニムの可能性あり)

S. globosa S. ryukyuensis は形態が似ていますが、頭胸甲で判別が可能です。
・頭胸甲の鰓域が盛上がっている。
・眼窩外歯が突出し、眼窩外域が真っすぐ。
この2つの形態的特徴をもつのがS. ryukyuensisになります

S. ryukyuensisもいつか採集して比較したいと思っています。

間違い等ありましたら訂正致します。

<引用文献>

Wong, K.J.H., Chan, B.K.K. & Shih, H.-T. (2010) 
Taxonomy of the sand bubbler crabs Scopimera globosa De Haan, 1835, and S. tuberculata Stimpson, 1858 
(Crustacea: Decapoda: Dotillidae) in East Asia, with description of a new species from the Ryukyus, Japan. 
Zootaxa, 2345, 43–59.

Wong, K.J.H., Shih, H.-T. & Chan, B.K.K.  (2011)
Two new species of sand-bubbler crabs, Scopimera, from North China and the Philippines 
(Crustacea: Decapoda: Dotillidae)
Zootaxa, 2962, 21-35


0 件のコメント:

コメントを投稿